2023/12/06 09:21


「PPFD」という値は植物の光環境を表す一つの指標として広く定着してきました。
例えば、真夏の太陽光直下は「PPFD2000程度」・・・のように表現されます。
今日は、もう少し踏み込んだ「PPFD」の理解をしてみましょう。
一般的に、「PPFDが1000あるから大丈夫」とか「明るい」とか植物育成ライトを評価していますが、
実は、さらに奥深いものなのです。
皆さんが良く話す「PPFD値」は以下の各波長ごとに測定された和を表現しています。
PPFD(umol/㎡/s)=1136.110
実際はこの数値を細分化測定(分光光度計)してみるとPPFD_B(umol/㎡/s)=287.649
PPFD_G(umol/㎡/s)=461.704
PPFD_R(umol/㎡/s)=386.757
PPFD_FR(umol/㎡/s)=50.222
PPFD_IR(umol/㎡/s)=3.324
上記の測定結果が出ます。
その中の光合成に寄与するB・G・R(ブルー・グリーン・レッド)の値を合計したものが
PPFD=1136.110
と表現されているのです。
PPFD値が高いから良い・・・ではなく、中身(波長ごとの割合)が植物毎に適していて
光合成に最適化されているか?
という視点も重要になってくるのです。
奥深いですね~

最後に弊社各製品のPPFD値を公表いたします。
自社測定環境による物ですので参考値として捉えて下さい。
光源より30cmでの値です。
要望多数ですので、近々PPFD Mapも公表いたします。